「インスタがあるから、ホームページは要らないのでは」という判断は、商売によっては正しいです。SNSだけで予約が埋まっているなら、費用をかけて作る理由はありません。
ただし、足りなくなる場面もはっきりしています。このページでは、足りている条件と足りなくなる場面を先に並べ、そのうえで費用をかけずに今日できることから順に書きます。SNSをやめる話ではありません。
まず3つの問いで判定する
次の3つに答えてください。3つとも「はい」なら、今すぐ作る必要はありません。
| 問い | はい | いいえ |
|---|---|---|
| お客さんは、SNSを見てそのまま予約・注文まで進んでいますか | SNSで完結している | 途中で離れている可能性がある |
| 料金・対応範囲・条件を、SNSの中だけで説明できていますか | 足りている | 探せる場所が要る |
| 取引先・元請け・求人の応募者に見てもらう必要はありませんか | 必要ない | SNSでは届かない相手がいる |
「いいえ」が1つでもあれば、そこが足りていない場所です。次の見出しで、それぞれ何が起きているかを見ます。
SNSだけで足りている商売もある
先に、当てはまる条件を書きます。当社は制作会社なので「作ったほうがいい」と言うほうが得をする立場ですが、次の場合は急ぐ必要がありません。
- その日の空き枠や入荷を毎日出す商売:情報が毎日変わるものは、流れていく形のほうが合っています
- 単価が低く、その場で決まる:比べて考える時間が短いほど、詳しい説明の置き場は要りません
- すでに予約が埋まっていて、増やすつもりがない:受け皿を作っても、受けられる量は増えません
- 写真そのものが商品:見た目で判断される商売では、投稿の並びが実質のカタログになります
ただし、これらは「今は」の話です。次のどれかが起きたら、足りない側に変わります。取引先や元請けから「会社の情報が載っているページはありますか」と聞かれた/人を募集することになった/単価の高い仕事を受けたくなった/同じ商圏に同業が増えた。
足りなくなるのは、この4つの場面
① 料金や条件を「探して読みたい」人がいる
SNSの投稿は時系列に並びます。3か月前に書いた料金の説明を、後から来た人が探し出すのは難しいのが実際のところです。固定の投稿やプロフィールにまとめる方法はありますが、書ける量に限りがあります。単価が上がるほど、読んで比べてから連絡したい人が増えます。
② 取引先・元請け・応募者は、SNSを見ない
個人のお客さんだけの話ではありません。元請けの担当者が協力会社を探すとき、求人に応募する人が会社を調べるとき、まず社名を検索します。このとき出てくるのがSNSのアカウントだけだと、対応できる仕事の範囲、許可や資格、所在地といった判断材料が足りません。
③ 名前で検索されたときに、何も出てこない
名刺やチラシで名前を知った人が、社名を検索することがあります。SNSのアカウントは検索結果に出ることもありますが、出るかどうかはこちらで決められません。検索で確かめようとした人に何も返せないと、判断の材料がないまま終わります。
④ アカウントが使えなくなったときに、手元に何も残らない
ここは誇張せずに書きます。アカウントが停止される確率がどれくらいかは、当社には分かりません。確かめてほしいのは確率ではなく、「使えなくなったときに何が残るか」です。
フォロワーの一覧は持ち出せません。過去の投稿も、まとめて取り出せるとは限りません。手元に残るのは、自分で控えた連絡先と、自分の場所に置いた情報だけです。SNSを続けるかどうかとは別に、この2つを自分の側に持っておくことをおすすめします。
インスタを、ホームページの代わりにしてもいいか
上の「まず3つの問い」でSNSだけで足りると出たなら、代わりになります。代わりにならないのは、①〜④のどれかに当たるときです。とくに③と④は、投稿をどれだけ続けても埋まりません。
当社が電話帳から選んだ電気工事店を1社ずつ検索したときも、自社のサイトが無かった87社の中に、InstagramやFacebookのページだけがあった会社が2社、無料の店舗ページのサービスが終わってページごと消えていた会社が3社ありました(電気工事店のホームページ実態調査)。数が少ないので、これで「SNSは危ない」とは言えません。ただ、④の「使えなくなったときに何が残るか」は、実際に起きることです。
代わりにするなら、下の「今日できること」のプロフィールの5つと、連絡先を自分の手元に控えることだけは先にやっておいてください。
役割が違う:知ってもらう場所と、確かめる場所
| SNS | ホームページ | |
|---|---|---|
| 得意なこと | 知ってもらう。今の様子を伝える | 確かめてもらう。比べてもらう |
| 情報の残り方 | 流れていく | 残る |
| 見つかり方 | おすすめ表示・フォロー・ハッシュタグ | 検索・名刺やチラシからの直接 |
| 書ける量 | 投稿1本ぶん | 制限なし |
| 費用 | 無料(時間はかかる) | 制作費がかかる |
| 止まったとき | こちらからできることがない | 自分で直せる |
どちらが優れているという話ではありません。SNSで興味を持った人が、詳しいことを確かめる場所がある——この形になっていれば、両方が働きます。
🔴 ただし、どちらも置いただけでは見つけてもらえません。SNSは投稿を続けているあいだだけ人の前に流れ、ホームページは、探されている言葉に答えるページが増えたぶんだけ見つかるようになります。置くことと、見つけてもらえるように育てることは、別の仕事で、費用も別です。何をするのかは公開したあと、育てるにまとめました。
費用をかけずに、今日できること
ホームページを作る前に、無料でできることが3つあります。順番はこのとおりです。
- Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る店や会社の情報)を埋める:無料です。店舗や出張の仕事なら、ここが空いていると「近くの◯◯」で探している人に見つかりません。埋め方はGoogleマップに自分の店が出ないときに書きました
- プロフィールに、連絡手段と営業時間を書く:投稿を遡らなくても分かる場所に置きます
- 料金と対応範囲を、固定の投稿にまとめる:後から来た人が最初に見る場所になります
ここまでやっても「料金の説明が投稿1本に収まらない」「取引先に見せる情報が足りない」となったときが、ホームページを考える段階です。先に無料の3つを試したほうが、必要なものがはっきりします。
プロフィールに入れる5つ
投稿を遡らなくても分かるように、プロフィール欄には次の5つを入れておきます。文字数に限りがあるので、迷ったら上から順に。
- 何をしている人か(業種と、扱う仕事を具体的に。「デザイン」より「店舗の看板とチラシ」)
- どこで受けているか(地域名、または「オンライン・全国」)
- 連絡の方法(DMだけにしない。電話かメールも書く)
- 受付の時間(返事が来る時間帯が分かると、相手が待てます)
- 料金の目安か、料金をまとめた場所への案内
リンクが1本しか置けないとき、どこに送るか
SNSのプロフィールには、多くの場合リンクを1本しか置けません。この1本をどこに向けるかで、来た人の行き先が決まります。優先順位はこうです。
- 予約や注文が直接できる場所があるなら、そこ(予約システム、注文フォーム)
- 無ければ料金と対応範囲が載っているページ
- それも無ければGoogleビジネスプロフィール(地図・電話・営業時間・口コミが1画面に揃っています)
複数のリンクをまとめる無料の道具もありますが、途中に1画面はさむぶん、たどり着く前に離れる人が出ます。行き先が1つに決まっているなら、直接その場所に送るほうが早いです。
お客さんの連絡先を、自分の手元に控える
SNSのアカウントが使えなくなったときに残るのは、自分で控えた連絡先だけです。難しいことをする必要はありません。
- 問い合わせや予約を受けたら、お名前・連絡先・内容・日付を1行ずつ書き足していく(紙でも表計算でも構いません)
- LINEの公式アカウントを使っているなら、そこに移ってもらうのも一つの方法です(ただしこれも借りている場所である点は同じです)
- 案内を出したい相手が増えてきたら、メールアドレスを聞いておく
これは売り込みのための名簿ではなく、連絡が取れなくなったときの備えです。個人情報になるので、聞く目的を伝え、必要な範囲だけ控えてください。
自分でできる範囲と、頼んだほうがいい範囲
- 自分でできる:Googleビジネスプロフィールの登録/プロフィールの整理/固定投稿のまとめ/お客さんの連絡先を自分の手元に控える
- 頼んだほうがいい:料金・対応範囲・事例を読める形にまとめる/取引先や応募者向けの会社情報を用意する/検索から見つけてもらう土台を作る/SNSとサイトで情報が食い違っているのを揃える
IZANAに頼む場合
上の「足りている条件」に当てはまる方には、その旨をお伝えします。SNSで予約が埋まっているのに受け皿だけ作っても、費用が戻ってこないためです。
費用は、1枚のページ(LP)30万円〜/最大5ページ構成 50万円〜/最大10ページ構成 80万円〜(いずれも税抜)。サイトは買い切りで、サーバーとドメインは当方が取得・運用を代行し、実費をお預かりします。所有権はお客様にあり、解約時はサイト一式(HTML・CSS・画像)をお渡しします。公開してからの保守はお勧めしていますが、強要はしません。最新の条件は料金ページをご覧ください。
SNSと同じ見た目でそろえる、プロフィールからの入口を作る、といった作り方もできます。今のサイトを見てほしい場合は、無料診断にサイトのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。毎月5社まで、費用はかかりません。話したほうが早い場合は、電話 080-6058-4020(受付9:00〜19:00・年中無休)か、LINEでも受け付けています。
IZANA WEB制作より
納品するのは、ホームページだけではありません
検索で見つかる入口と、問い合わせまで迷わせない導線を制作の最初から組み込みます。検索からの流入は公開後に育てていくもので、順位や集客数の保証はできません。その前提をご説明したうえで、サイトは買い切りで制作します(公開してからの保守はお勧めしています)。仕上がりは契約前に業種別サンプルでご確認いただけます。