制作会社を探していると、実績のページにきれいなサイトの画面だけが並んでいて、頼んだ人の言葉が無いことに気づきます。逆に、お客様の声がたくさん載っていても、それが本当かどうかは確かめようがありません。
この記事は「声を載せていない会社は信用できない」という話ではありません。声や実績が少ない相手を、何で判断すればいいかを書きます。
「お客様の声」で分かること、分からないこと
| 分かること | 分からないこと | |
|---|---|---|
| お客様の声 | その人がどう感じたか | 自分の業種・予算で同じになるか。書いたのが本当に客か |
| 実績のサイト画面 | 作れる見た目の幅 | どこまでその会社がやったか(原稿・写真・設計) |
| 掲載の数 | 件数をこなしていること | 1件ずつの関わり方 |
声も実績も、あれば参考になりますが、無いことを理由に外すと選択肢が狭くなります。とくに小さな事務所や、始めて間もない相手は、許可をもらって載せられる事例がまだ少ないのが普通です。1人でやっている相手を何で確かめるかは、フリーランスに頼むか、制作会社かにまとめています。
載せていない理由は、いくつもある
お客様の声が載っていない理由は、良し悪しに直結しません。
- お客様が公開を望まない(同業に知られたくない、社名を出したくない、という事情はよくあります)
- 許可を取る手間をかけていない
- 始めて間もない
- 下請けで作っていて、表に出せない
確かめたいのは「載っているかどうか」ではなく、載せられない理由を説明できるかどうかです。聞けば答えが返ります。
声や実績が少ない相手を、何で判断するか
代わりに見られるものが5つあります。どれも、相手に頼まなくても自分で確かめられます。
- 見本のサイトを、スマートフォンで開く。文字が読めるか、押しやすいか、表示が遅くないか。実績の画像を眺めるのではなく、実際に触ります
- その会社自身のサイトを読む。料金・対応範囲・連絡先・所在地が書いてあるか。自分のサイトで説明できていない相手は、お客様のサイトでも同じになりがちです
- 質問への答え方。「原稿は誰が書きますか」「ドメインの名義はどちらですか」に、その場で具体的に答えられるか
- 見積書に内訳があるか。一式いくら、では比べられません
- 契約書に、解約とデータの受け取りが書いてあるか
この5つは、実績が100件ある会社にも、1件の会社にも同じように使えます。件数ではなく、いま自分が確かめられることで判断するという考え方です。質問の形は制作会社の選び方(見積もり前に聞く7つの質問)にまとめています。当社がこうした質問にどう答えるかは、制作者である前に、ひとりの事業主ですに書いています。
見本のサイトは、眺めずに触る
実績ページの画像を見ても、分かるのは見た目だけです。実際に開いて、次の6つを確かめてください。スマートフォンで行います。
| 見るところ | 確かめ方 |
|---|---|
| 開くまでの速さ | 押してから表示されるまで、待たされる感じがないか |
| 文字の大きさ | 拡大しないで読めるか |
| 電話のボタン | 押したら電話がかかる状態になっているか(番号が画像になっていないか) |
| 相談までの距離 | トップから問い合わせまで、何回押すか |
| フォームの項目 | 入力する欄が多すぎないか。必須がどれか分かるか |
| 戻れるか | 下層のページから、トップや一覧に戻れるか |
ここに出るのは、デザインの好みではなく作り手が公開後の使われ方をどこまで考えているかです。見本が実在の会社のものでなくても(見本用に作られたものでも)、同じように確かめられます。
「実績◯◯件」と書いてあるときに聞くこと
件数は、それだけでは中身が分かりません。次の3つを聞くと、自分の仕事がどう扱われるかが見えます。
- 「そのうち、御社が原稿から書いたものはどれくらいですか」——決まった型に流し込む仕事と、聞き取って書く仕事では、かかる手間がまったく違います
- 「自分と近い規模・業種の例はありますか」——大きな会社の事例が並んでいても、小さな会社の予算感とは合わないことがあります
- 「公開後も付き合いが続いている先はありますか」——作って終わりか、続いているかが分かります
声が載っている場合に、確かめる4つ
逆に、お客様の声がたくさん載っている場合も、そのまま受け取らずに見てください。
- 社名や屋号が書いてあるか(「A様」だけだと、確かめようがありません)
- 自分と近い業種・規模か
- いつのものか(日付が無い、または何年も前のものばかりでないか)
- 良いことだけが並んでいないか(「ここは大変だった」が1つも無いのは、切り取られている可能性があります)
お客様の声を載せるときの、こちら側の決まり
頼む側として知っておくと役に立つので、載せる側の作法も書いておきます。
- 許可を取ってから載せる:社名・担当者名・写真は、それぞれ別に許可が要ります
- こちらで書いた文を「お客様の声」にしない
- 見返りと引き換えに書いてもらわない:Googleのクチコミでは、投稿と引き換えにインセンティブ(金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為が、クチコミ投稿ポリシーの「評価の操作」で禁止されています
- 都合の良い部分だけを切り取らない
自社のサイトに載っている声が、この作法で集められたものかどうかは外からは分かりません。だからこそ、上の5つのように自分で確かめられるもので判断してください。
ご自分の商売で口コミを増やしたい場合も、同じ決まりが効いてきます。規約に触れない頼み方と、そのまま使える文例はGoogleの口コミが増えない。頼み方と、そのまま使える文例。にまとめました。
自分で確かめられることと、聞いたほうがいいこと
- 自分で確かめられる:見本のサイトをスマホで触る(電話が押せるか・迷わず問い合わせまで行けるか)/ドメインとサーバーの名義が誰になるか/料金表に何が含まれているか
- 聞いたほうがいい:載っている実績はその会社が作ったものか、紹介しただけか/作った人と、公開後に対応する人が同じか/声を載せたお客さまに、あとから連絡がつくか
🔴 自分で確かめられることを先に済ませてから聞いてください。答えにくそうにする質問があれば、それが判断の材料になります。
IZANAの場合(確かめていただけるもの)
お客様のサイトは、掲載の許可をいただいたものだけを載せます。当社を比べるときも、上の5つで確かめてください。見本のサイトをスマートフォンで開いていただくのが、いちばん早いと思います。
ほかに、代表が自ら運営する別事業のサイトを、検索から見つかる形に育てた記録を公開しています(別事業のサイトを育てた記録)。どの事業かは書いていませんが、数字の出どころと期間、効かなかった手まで載せています。業種別の実態調査や診断レポートの見本は実証のページにまとめています。実績が少ない相手には、こうした「実例の代わりに何を出せるか」を聞いてみてください。
もう1つ、比べるときに分けて見てほしいことがあります。作ることと、公開したあとに検索やGoogleマップ(MEO)で見つけてもらえるように育てることは、別の仕事で、費用も別です。作っただけでは人は来ないので、見積もりのどこまでが制作費に入っているかを確かめてください(当社の場合は公開したあと、育てるに書きました)。
判断に迷う場合は、無料診断にサイトのアドレスを送っていただければ、問い合わせへの動線・伝わり方・プロ感・検索とGoogleマップでの見つかり方の4項目を読み、まず直すところ3つをPDFでお返しします。仕事の進め方を見ていただく材料としてお使いください。毎月5社まで、費用はかかりません。話したほうが早い場合は、電話 080-6058-4020(受付9:00〜19:00・年中無休)か、LINEでも受け付けています。
IZANA WEB制作より
納品するのは、ホームページだけではありません
検索で見つかる入口と、問い合わせまで迷わせない導線を制作の最初から組み込みます。検索からの流入は公開後に育てていくもので、順位や集客数の保証はできません。その前提をご説明したうえで、サイトは買い切りで制作します(公開してからの保守はお勧めしています)。仕上がりは契約前に業種別サンプルでご確認いただけます。